KIZUNAインタビュー “ラジェット・ティグリス”

完全にノリで 受けたんですよね(笑)

ラジェット・ティグリス

グループ事務所NovelLiveからbondliveへVTuberとして移籍 YouTubeの登録者は13万人以上(2025/2時点) マイクラを中心に配信活動を行う

ーVTuberを始めたきっかけを教えてください

事務所にスカウトしていただいたことがきっかけで、IRIAMでの活動を開始しました。
始めてみて、いわゆる「投げ銭文化」があんまり自分に向いていないなと感じたんです。
そんなときに、「bondliveでオーディションがある」と聞いて、知り合いのリア・フォルティーノさんが受けると言っていたので、「じゃあボクも!」と完全にノリで受けたんですよね(笑)
結果は合格、IRIAMでデビューしてわずか3か月で移籍のお知らせを出しました。
偶然が重なって今があるので、運命みたいなものだなって感じます。

―ノリから始まったことが今ではチャンネル登録者数13万人を超えていて、本当に運命を感じざるを得ないですね。

bondliveの面接のとき、一次面接で落とされたと思っていたんです。
自分には受かる要素がないと思っていたので。
でも二次面接に進んで、当時面接官だったSマネから「ラジェットさんには期待しています」と言っていただいて…
きっと彼に拾ってもらったんだろうなあと思って、とても感謝しています。

―ラジェットさんが持っている光るものに気がついたんですね。

ちょっとこいつ変わってるなーって思われたんだと思います(笑)
bondliveの他の同期は全員デビュー前からYoutubeのチャンネルを持っていましたし、IRIAMでも実績がある方達でした。
ボクはIRIAMデビューして3か月で移籍したくらい本腰を入れられていなかったので、それもあって受からないと思っていたんです。
なので今ここに居られるということだけでも、感謝でいっぱいです。

ーbondliveで活動してみて感じたこと、変わったことがあれば教えてください。

デビューする前に動画をいくつか作成しておいて、それらを投稿していくものだと思っていたのですが、特に準備の指示もなく「〇月〇日から週に〇本動画を投稿していきましょう!」と言われ、驚きました。
Youtubeといったら「こだわって作った動画を上げていく」というイメージだったのですが、いざ実際に自分でやってみると、こだわって作った動画があんまり再生されなかったり、「これはダメかなあ」と思って出した動画が意外と再生されたりするんです。
こだわった珠玉の一本じゃなくて、6~8割くらいのものをたくさん出すことが重要なのだと気づきました。
そして大事なのは「継続力」と「とりあえずやってみること」と知りました。
今考えると、いきなり動画投稿を指示されたことも、自分で考えて気づくという機会を与えてもらっていたんだろうなと思います。
おかげで、今では常に自分で考え、行動できるようになりました。

「ありのままの自分を 受け入れてもらった」

―特に動画投稿にかけるモチベーションが非常に高いですよね。その活力はどこから来るんでしょうか?

もともと、自分はあまり器用なほうじゃなくて。
何をやっても上手くいかないことが多くて、「何でほかの人が出来て自分は出来ないんだろう?」って落ち込むことも何度かありました。
人より出来ないからこそ、人一倍頑張らないとって思っています。
でも、そんなボクを「失敗しちゃうところも含めて好き」と言ってくれる人がいるんです。
間違えたりミスをしても笑って喜んでくれるリスナーさんたちの存在で、「ありのままの自分を受け入れてもらった」「これでよかったんだ」と思えるようになりました。
ボクが何かをすることで喜ぶ人たちの姿を見ていると、「もっと作ろう!」「もっと頑張ろう!」と思います。

ー活動する中で大変だったことはありましたか?

2024年の7月~8月に、夏休みの期間に合わせて毎日ショート動画を投稿していたんです。
自分で勝手にやるって言ったことなんですけど、大変でした(笑)
「毎日投稿する」っていうルールを一回でも自分で「まあいいや」ってしてしまうと、また同じ理由を付けてやらなくなってしまうと思って、絶対やるって最初に決めて始めました。
再生数が伸びなくて落ち込んでも、体調が悪くてしんどくても投稿を続けていたので大変でしたね。
でも同時に、すごく楽しかったんです。
当時はチャンネル登録者数が3,000人にも満たなくて、試行錯誤しているときだったのですが、だからこそいろんな「実験」が出来たんです。
例えば朝と夕方の1日2回ショート動画を投稿して、朝のほうが再生されることに気がついて、そこから毎日朝に投稿するように…という感じで。
数字の大小じゃなくて、自分がやったことに対して結果が出るのが面白かったです。

―それを楽しいと思える性格がYoutubeにすごく向いているなと感じます。

今はありがたいことにチャンネル登録者数もかなり増えたので、当時みたいな実験はできないんですけどね。
実はつい最近、ショートを投稿しているのに登録者数が減り続けてしまう、ということがあって…なんとか脱却したいと考えていろいろ試していたんですけど、その時は楽しくなかったです(笑)
辛かったですけど、そこで折れて辞めちゃうのは嫌でした。
もっとやりたいことがたくさんあるので。
そういう浮き沈みも含めて楽しんでいきたいなって。
その楽しさが掴めたら、試行錯誤するのも苦じゃなくなると思います。
これから活動を目指している人がいたら、それを伝えたいですね。

リスナーさんに向けては「ありがとう」しかない

ー印象深い出来事があれば教えてください

VTuberとしてのデビュー配信ですね。
初配信の日が決まってから1か月、誰も来てくれなかったらどうしようって毎日すごく不安でした。
でも当日、予想以上にたくさんの人が配信に来てくれたんです。
IRIAMで活動していたときから応援してくれている方も来てくれていて、すごく嬉しかったですね。
それだけじゃなくて、そういった方たちがスパチャを投げてくれたんです。
涙が出そうなくらい嬉しかったです。
一生懸命働いて自分のために使うはずのお金を、自分なんかのために投げてくれるのが嬉しかった。
スパチャというものがとても重たくて、とてもありがたいものだと改めて認識しました。
もっともっと頑張りたい、と思いましたね。

ー最後にリスナーさんに向けての一言と、今後の目標を教えてください

リスナーさんに向けては「ありがとう」しかないです。本当に感謝しています。
落ちこぼれだったボクを、みんながここまで引っ張り上げてくれたんです。
自分と関わってくれるだけで愛を感じます。
だから送ってくれたコメントは全部拾いたいし、来てくれてありがとうという気持ちは全員に絶対伝えたいと思っています。
1人1人に対して「仲の良い友達」みたいな関係でありたいです。
配信界隈は人の入れ替わりが激しいと聞いていますが、できたらみんなと長く一緒に居たいですね。
そういう世界だからこそ、1人1人との繋がりを長く持ちたいです。

目標は、チャンネル登録者数50万人を目指してます!
50万人で終わりではなく、さらに上、さらに上…とずっと追い続けたいです。
最終的な目標がないのがVTuberだと思っています。
そこまでたどり着くのは1人では難しいので、マネージャーさんやリスナーさんと一緒に目指したいですね。
これからもみんなで一緒に成長していきたいです。

This is a staging enviroment